高温用潤滑油
今回は、高温用潤滑油についてお話したいと思います。
高温用潤滑油とは、特殊潤滑油の中の1種です。
しかし、特殊潤滑油と言っても、なかなか馴染みの無い言葉だと思いますので、まず初めに、特殊潤滑油について簡単にまとめます。
1.特殊潤滑油とは
合成潤滑油や特殊添加剤などで構成されており、温度が低い場合や高い場合、また、高荷重や高速など、いわゆる普通の潤滑油では対応出来ないようなシーンで使用される潤滑油のことを、佐藤特殊製油株式会社では、特殊潤滑油と呼んでいます。
2.特殊潤滑油の種類
では、具体的にはどのように使われているのでしょうか?
私達の身近な例では、電車のレールに使われるレール油、ロープウェイやリフトなどに使われる索道油(さくどうゆ)、ラベル包装などの機械に使われる高温潤滑油などがあります。
特殊潤滑油の主な種類
・高温用潤滑油
・架空索道用潤滑油
・車両軌条用油
・繊維産業用潤滑油
・電気接点用油
・特殊用潤滑油
今回は、特殊潤滑油の説明はここまで。
用途など詳細は弊社ホームページの製品情報をご覧ください♪
さて、早速、高温用潤滑油のお話に入りたいと思います。
3.高温用潤滑油とは
読んで字のごとく、高温用の潤滑油なんです。
これが一番、シンプルでわかりやすい説明ですね。
では、もう少し詳しく・・・。
【高温用潤滑油の特徴】
特殊酸化防止剤の配合により、高温下でも油の性質を保つ能力が優れており、また、高温になっても蒸発量が少ないため、潤滑油の消費量も少ないです。
また、当社の基油は生分解性が優れているため、環境汚染せず、残留物が少ないのが主な特徴です。
※生分解性(せいぶんかいせい):物質が微生物によって分解される性質であること。
【主な使用例】
シュリンク包装機のチェーン部やスライド部
染色工場のヒートセッターのチェーン部、走行レール部
リフロー炉のチェーン部 など
高温用潤滑油をご紹介するにあたり、今回は、特にシュリンク包装にスポットをあててご紹介したいと思います。
シュリンク包装を行う際は、必ず高温用潤滑油を使用すると言っても過言ではありません。
ですので、シュリンク包装と高温用潤滑油は切っても切れない縁なのです。
☆シュリンク包装の流れ☆
※ピロー包装
4.高温用潤滑油の種類
高温用潤滑油にも、オイル・スプレー・グリースがあり、用途によって使い分けます。
高温性潤滑オイル・スプレー・グリースのそれぞれの特徴を下記に纏めました。
☆高温用潤滑オイル☆
【特徴】
・天然の油脂に類似し合成油が主成分
・人体に対して極めて安全
・生分解性が優れているため、環境を汚染しない
・残留物が少ない
・潤滑性に優れており、金属等の摩耗が少なく、消費電力が少なくなる
【使用例】
シュリンク機のチェーン部
海苔の乾燥機のチェーン部
ピザの加工機のチェーン部
※シュリンク機のチェーンにオイルを差している画像
※チェーン部にオイルを差すイメージ
☆高温度潤滑スプレー☆
【特徴】
・機械の摩耗を防止し、残留物の発生を抑制
・蒸発量が少なく一回の補給で長期間メンテナスが要らない
【使用例】
シュリンク包装機のチェーン部・スライド部
海苔の乾燥機のチェーン部
※チェーンにスプレーしているイメージ
☆高温グリース☆
【特徴】
・熱や酸化に対し、優れた耐久性を示します。
・熱で溶けた素材の付着を防ぐ
【使用例】
ヒートシール機の刃
※シール機
※シール機のカッター部にグリースを塗るイメージ
ヴァーデン販売では、お客様のご希望に沿った高温用潤滑油をご提供しています。
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