第1回 防せい油を塗っているのに錆が!?
要因その1:腐食因子の付着
皆さんも「防錆油を塗ったのに錆が・・・!?」 なんて経験はありませんか??
錆のトラブルが発生すると、錆の除去や検査には時間もコストもかかります。
そして、何より丹精込めて造った大切な製品が錆びたときのダメージは何とも言えません。
では、なぜ防錆油を塗っても錆びるのでしょうか?
錆の多くの要因は 「腐食因子の付着」 にあります。
腐食因子とは、主に水分や汚染物質。これらが付着したまま防錆油を塗ると錆が発生することがあるのです。
そんなことわかってるけど、、、っていうか、キレイにしてるのに錆が発生するの!!
って思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
もしかしたら、清浄の方法を見直した方がよいかもしれません。
解決ポイント:「洗浄と乾燥」・「防錆油の選択」
『きちんと清浄してから用途にあった防錆油を塗るべし』です。
防錆油を塗る前に、製品をしっかりと洗浄・乾燥する清浄作業が必要です。
その後、錆や腐食などの腐食因子から、防錆油が作りだす被膜などで金属を遮断してしまえば金属は錆びません。ここでのポイント2つ。「洗浄と乾燥」と「防錆油の選び方」です。(ん?3つ??)
次回は、ポイントの1つ「洗浄と乾燥」ついて詳しくお話します。
防錆のことなら 「防錆油のいろは 実践編」
防錆油(防せい油)の基礎知識ほか、実践に役立つ情報が盛り沢山。
課題ごとにおすすめの油剤もご紹介
【掲載内容】
■さび(錆)って何?
■さびの種類と役割
■さびや腐食のメカニズム
■防せい処理
■よくある質問