工業用洗浄剤 その2

以前にも工業用洗浄剤について少しお話しました。

コラム 工業用洗浄剤

今回は水溶性工業用洗浄剤にとって、とっても重要な界面活性剤の仕組みについて少しお話したいと思います。

一般的に工業部品の汚れは油性の汚れと粒子の汚れであり、界面活性剤は汚れを落とすとても重要な役割を担っています。

■界面活性剤の構造

1つの分子内に水になじみやすい部分(親水基)と、油になじみやすい部分(親油基・疎水基)を持つ物質の総称です。

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界面活性剤はマッチ棒のようなカタチをしていて丸い部分が水になじみやすい「親水基」、棒のような部分が油になじみやすい「親油基」または「疎水基」と呼ばれます

■洗浄に関わる界面活性剤の主な働き

・乳化 ・・・水と油など混ざり合わないものを乳液やクリームのように混ぜ合わせます。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 図6.png

・分散 ・・・水に固体粒子を均一に混ぜ合わせ、分離しないようにします。

・浸透 ・・・表面張力と界面張力を下げ、被洗物と汚れを濡らし、しみ込みやすくします。

・洗浄 ・・・被洗物と汚れを濡らし、汚れを乳化・分散させて取り除きます。

・再汚染防止 ・・・一旦離脱した汚れが再び被洗物に付着しないように働きます。

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界面活性剤は界面(境の面)に作用して、油を包み込むほかに、被洗物にも作用して汚れが再び付着することがないのです。(化学的なお話はまた次の機会で。。。)

これらは働きのほんの一部ですあり、まだまだ界面活性剤には多くの作用があります。

汚れの落ちる4ステップ

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今回はここまで。続きはまた今度。

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