工業用潤滑油
弊社HPにご興味を持っていただき、誠にありがとうございます。
ヴァーデン販売では、今後、油に関する豆知識やQ&Aなどのコラムを数多く配信していきたいと思っておりますので、楽しみにしていてください。
さて、記念すべき第一回目ですが、弊社で取り扱っているメイン製品でもある「潤滑油」について、簡単にお話ししたいと思います。
1. 潤滑油とは何か?
皆さんそもそも、潤滑油とは何かご存知でしょうか?
普段生活している中では、なかなか耳にしない言葉だと思います。
潤滑油の歴史を振り返ると、古くは古代エジプト文明まで遡ります。
古代エジプト時代、潤滑油は「燃ゆる水」と表記され、潤滑剤として扱われており、
滑る = 摩擦を減らす
潤滑作用 = 滑りを良くする
効果があることは知られていたそうです。
では、現在ではどうでしょうか?
潤滑油(じゅんかつゆ)とは、機械の歯車などを、効率よく潤滑するための、潤滑剤として使われる油であり、時には冷却にも益する。エンジンオイルもこの一種。
また、この化学的性質を例えとして、物事が円滑に運ばれるための仲立ちとなる物や人を指す言葉としても使われる。
Wikipediaより
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BD%A4%E6%BB%91%E6%B2%B9
同じ油でも、食用油とは全く役割が違います。
潤滑油とは、主に金属や部品の間に起きる摩擦を減らし、潤滑に動かすために使用する油であり、また、金属や部品の間の摩擦や摩耗の防止、摩擦による熱の冷却、防錆効果などさまざまな役割があるのです。
なんだか難しそうですが、皆さんも、家のドアが軋んだり、自転車のチェーンから変な音が聞こえてきたら「油をさそう」って思いませんか?
そういうことなんです。
2. 工業用潤滑油
工業用潤滑油とは、工業用に使用される潤滑油のことで、鉱油と合成油と植物油があります。
また、用途により様々な種類の潤滑油を使い分けます。
鉱油:石油由来の油 工業用潤滑油の90%が鉱油である。
合成油:人口的に作られた油
植物油:植物由来の油 菜種油など
全体的にはかなり少ないが金属加工に使われることもある。
工業用潤滑油の種類:
切削油・汎用油(マシン油)・スピンドル油・ダイナモ油・シリンダー油・タービン油・油圧作動油(ブレーキフルードなど)・軸受油・ギヤー油・摺動面潤滑油・冷凍機油・コンプレッサー油・熱媒体油・熱処理油・グリース・エンジンオイル・絶縁油・シリコーン油
今月のピックアップ商品:切削油剤
加工機に切削油剤をかけて、作業している様子です。
近くで見るとなかなか迫力があって素敵です。
切削油剤とは:
カッチング、カッティングとも呼ばれており、主に金属などの切削加工(研削加工を含む)を行う際に使用する油剤の総称です。
水溶性、油性(不水溶性)とがある。
※水溶性とは、水に油が溶けているのではなく、水の中に油の粒子が分散して(乳化)状態になっているものを指します。
切削油剤の役割:
切削油剤の最も重要な役割は「工具と被削材(ワーク)を滑らせる」こと。
対象の摩耗・摩擦を防ぐ役割があります。
切削油剤の使用目的:
摩擦の低減や冷却、切り屑の洗い流し
・工具摩耗の軽減 ⇒ 工具寿命の延長 ⇒ 工具コストの削減
・切削抵抗の低減 ⇒ 生産効率の向上 ⇒ 生産コストの削減
・切り屑と逃げ面の接触抵抗の低減 ⇒ 品質・生産効率の向上
・摩擦による発熱の低減 ⇒ 品質・加工精度の向上
昨今では加工機の性能や機能がどんどん新しくなり、作業効率面や製品精度が上昇する一方で、加工機が高回転化するとともに加工機への負担も大きくなり、潤滑油の必要性は高まっていると言えます。
・加工機の高回転化 ⇒ 直ぐに切り屑が絡んでしまう
⇒ 加工機も製品も傷ついてしまう
⇒ 傷つく前に切り屑をより高圧で洗い流さなければならない
・加工機の高回転化 ⇒ 発熱が高温化
⇒ 高温になる前に、より効率よく冷やさなければならない。
切削油剤についてのもっと詳細はまた次回か次々回で・・・。
今後、さらに各油剤の詳細用途や、新たなピックアップ商品などを配信していきたいと思います。
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